HPとデルによる3par買収合戦

1999年設立のストレージベンダー「3par(スリーパー)」。


20002年から「ユーティリティ・ストレージ」のリリースを開始し、2003年に発表した「シン・プロビジョニング」技術は、後に業界のスタンダードとなるほどの先進的な技術でした。

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シン・プロビジョニング技術とは、サーバが求める記憶容量を仮想的に提供し、実際にはもっと少ない現在必要な容量だけを提供することでストレージを効率的に運用する技術のことです。



3parはさらに、この技術を実現するためのハードウェアASICを搭載することで、ソフトウェアでの運用よりもCPUの負担を軽減しシステム全体のパフォーマンスを高めることを成功させ、業界で確固たる地位を築きました。

そんな3parは2010年にはHPの傘下に入りますが、それは簡単に決まったわけではありません。



実は、最初に3par買収に着手したのは、ライバルのデルだったのです。
2010年8月16日(米国時間)にデルは3parの買収に合意したと発表しますが、HPがそれに待ったをかけます。デルが1株当たり18ドルを提示していたのに対し、HPは24ドルの提示で対抗したのです。


ミッドレンジ以上のストレージで高い技術を持つ同社をライバルのデルに渡すまいということだったようです。
結局買収合戦に発展して株価はつりあがり、最終的にHPによる1株当たり33ドルの提示で決着し、2010年9月2日にデルが買収を断念することでHPの勝利となりました。